芝洲より「浦漕ぐ舟」など小唄を6曲プレゼント

ジャンル名「小唄は省略」

浦漕ぐ舟

 
夕立のすぎて涼しや白鷺の
片足あげて岸ちかく
風のまえなる羽づくろい
みだれみだれしよしあしの
いやじゃいやじゃはうらのうら
浦漕ぐ船のゆれごごち
女波と男波がうちあげては
また うちおろす

上汐

 
上汐に つれて繰り出す 数々の 船 は面舵
取り舵ヨー 向こう鉢巻片肌ぬいで
きおいを競う江戸っ子が 月と花火に浮かれつつ
急いで漕ぎ出す 川開き

「エエ西瓜にまくわ瓜はようがすかな 玉子や玉子
 豆や枝豆」

「東西うつし絵の儀は 手元を離れ 灯り先の
 芸当にござりますればお目まだるき処は幾重にも
 ご容赦の程こい願いあげ奉ります 従いまして
 ここもとご覧にいれまするは 江戸三景の内 両国は
 川開きのていとござい」

 「ちょいと来なせ」

「エエ、押すな 押すな 
 じゃまだ じゃまだ
 それ上がった」

「玉やー」と

ほめてやろうじゃないかいな

夏の雨 初代永井ひろ曲

 
夏の雨 
凌ぎし軒の白壁に 
憎や噂をまざまざと
相合傘に書いた文字 
見てはほころぶ片えくぼ

佃流し

 
意地を命の深川育ち
浮名二人を筏にのせて
初手は気まぐれ いつしか
まことあかす 佃の流し節

浮世さらさら さらりと捨てて
ままよ明日は あの潮まかせ
愚痴と笑うが 未練と言おが
忘れられない 身はひとつ

勢い肌(神田祭)

  
きおい肌だよ神田で育ちゃ
わけて祭りの派手好み
派手なようでもすっきりと
足並み揃えて練り出す花山車(はなだし)
オーヤレ引け引け良い声かけて
そよがしめかけ中綱
オーヤリョー伊達も喧嘩も
江戸の花

六段くづし

 
さんさ時雨の 萱屋の屋根で 
音もせでき 濡れかかる

潮来出島の 真菰の中で
菖蒲咲くとは しおらしや

仇や おろかで 逢わりょうものか 
二町や三町の道じゃない