小唄徒然草 番外 NHK_FM

NHK_FMで放送された「小唄て綴る隅田の流れ」の音源が出てきました。

特にラストの「川開き」が素敵です。
聴いてください。

早く、脳内出血で麻痺した箇所なおしてもう一度、このような素敵な曲弾ける様に戻りたいです。

唄 春日とよ栄芝
糸 春日とよ喜扇
替 春日豊芝洲

 

障子舟

大川や 流行小唄に古浄瑠璃
人の騒ぎの おもしろく
薄煙 空に消えては行方もしれぬ
相思いぐさ しょんがえ
波にまかせた 障子舟
しゃらどけ帯に 心も解けて
酒に橋場の逢瀬ひととき

 

たまくらや

手枕(たまくら)や 土手を眺めの船の中(うち) 
粋な姿の二人連れ 様子がいいではないかいな 
ほんにのんきな夕桜

 

夕焼け

夕焼けの 空に見とれて うっとりと
大川畑の たたずまい
おも舵 とり舵
水は上げ汐 下るは荷足(にたり)
人目をしのぶ 屋根舟に
仇な姿の簾ごし
「しこやしこ オ~ィ いわしこい」
いつの間にやら夕河岸の 
声に涼しい お月様

 

川開き

両国を分けて涼しき大川に
急ぐ苫舟(とまふね)屋形船
上がる流星 星下り
夜空に花の 川開き
西瓜や西瓜や 豆や枝豆
通しておくれよ、こおり水
あとは つまみに 白魚炊きを
それ またまた 上がる 菊づくし
輪中の菊や禿菊(かむろぎく)
玉や~ッ 鍵屋の賑わいも
過ぎて 橋場のもやい舟
無理な仕掛けについた火の
消すに消されぬ、身のつまり
燃えて 川面に 散ればとて
咲いて見せるが 江戸の花
恋の 闇地に 照る月の
晴れて心も 隅田川
流れに 清き 都どり
粋な眺めじゃ ないかいな