小唄徒然草2帖

芝洲会会員各位

今後、不定期ですが季節に合わせた曲や江戸歳時記に合わせた小唄の音(レコード吹込みのもの)の音源と歌詞カードを順次発信していきますのでご自分が唄いたい曲をお選びになって、稽古希望曲としてお申し付けください。

江戸小唄の世界を、益々楽しみましょう。

では、
★夏向きの小唄第2弾をプレゼントします。

小唄「梅雨の晴れ間」

 
梅雨の晴れ間の青葉風 ふるる音もよき風鈴に
しのぶの色も軒ふかく 
呼声「金魚金魚目高金魚」それと心も飛び石に
庭下駄軽く 木戸の外
行ききの人もすがすがと 染ゆかた

小唄「筆のかさ」

 
筆のかさ 炊いて待つ夜の 蚊遣火に さっと吹きしむ 涼風が
磯打つ汐の粋な夜に 女波男波の夫婦仲
寝つかれぬ夜はなお 恋しさに寝かさぬ時を 思いやる

小唄「夕立やさっと」

さっと吹きくるねやの戸に
ぴかぴかおおこわ
雷さんはこわけれど
わたしが為には出雲より
結んだ縁の蚊帳のうち
にくや晴れゆく夏の空

小唄 「夕立ちや田を」

 
夕立や田を三囲(みめぐり)の神ならで、
葛西太郎の洗い鯉、
酒(ささ)がこうじて狐拳、
ほんに全盛(ぜんせ)な、
事じゃえ、堀の船宿、
竹屋の人と呼子鳥

小唄 「涼み舟」

 
夏の涼みは両国で
行き逢う舟のさざめ唄
月明かり見ればおぼろの爪弾き姿
忍び逢う夜の首尾の松
うろうろ舟の行きあいに
「エエ すいかはいかが」豆や枝豆 影芝居
「まず 銅鑼の音」「しがねえ恋の情けが仇」
命の綱の切れたのを
どう取りとめて木更津から
めぐる月日も百代歳
今の両国は鉄の橋
にごった浮世に黒い水
お江戸懐かしいと思いませんかヨ

小唄の内容や意味、背景などは、インターネット発信している方も多いので、各自お調べください。
では、また。  

芝洲

追伸
先に、発信した夏向きの小唄第1弾を聞き逃した方は下記リンクからどうぞ
https://fukumura.com/blog/1148/

お知らせ

8月29日(日)に予定しておりました、「芝洲会、親睦に趣をおいた『ゆかた会』」はコロナ禍やオリンピックが落ち着いてからの9月19日(日)の12時~に延期で開催致しますので各自予定表の変更を、宜しくお願いいたします。

以上、宜しくお願いいたします。
春日豊芝洲