三味線について
三味線の各部の名称
三味線本体(小唄用)
三味線は分解してケースにしまえます。
三味線の各部の呼び方
撥(ばち)
市販されているものには、木製(カシ、ツゲ)、合成樹脂製象牙製などがあります。重さは25~45匁(1匁は3.75g)当稽古場では、女性の方には25~35匁、男性の方には35~45匁をお使いいただいております。
音緒(ねお)
組み紐のような独特の結び方で作られています。この部分に、糸の端を結びます。
駒(こま)
糸(いと)
天神ふくろ(てんじんぶくろ)
三味線の一番上の天神にかぶせます。割れやすい天神を保護する役目。
胴掛け(どうかけ)
胴掛けには、いろいろな柄があります。普通、胴掛けの色と音緒の色を同色に揃えます。
写真のように三味線を分解したとき切り口を保護するために。仮にはめておきます。
歌う方の音の高さを一の糸に取ります。
撥ざや(ばちざや)
撥(バチ)の先を保護するため、使用しなし時は必ず装着しておきます。
指掛け(ゆびかけ)
左手の親指と人差し指にかけて滑りをよくするために使います
膝ゴム(いざごむ)
右膝の上に置き、胴が滑らないようにします。
三味線の扱い方
つなぐ時…
ケースから三味線を取り出して仮継(かりつぎ)をはずします。
下棹(しもざお)を両膝の間に立てておき、表皮を体の方へ向け左手で支える。
中棹(なかざお)を右手に持ち継ぎ手の凹凸に注意して、その溝に合わせて軽く差し込む。
同様に上棹(かみさお)を差込み、上棹部分を持ち、新たに瞬間的な力を加えて、全体をしっかりと差し込む。
現在作られている三味線は、棹の部分が三つか二つに分かれていて携帯に便利に出来ています。棹はつなぎ目が破損しやすいので、その取り扱いに注意しましょう。
軽く差し込む
↓
瞬間的な力を入れて、全体をしっかりと差し込む、これをしないと演奏中に音が狂いやくなります
糸のかけ方
音緒に結ぶとき
糸巻きに巻くとき (Ⅲの糸の場合)
糸巻きに巻くとき (Ⅱの糸の場合)
演奏時の姿勢
図1,2は三味線の角度と高さと位置を示したものでバチの構え方は図3になるバチ先はバチ皮の真ん中くらいでひく
バチでひくときの角度は、3図のように糸と平行で4図のように表皮から35度~45度くらいでひく棹と胸とを平行に保つ、あまり抱き込まない事。
楽譜の読み方
[ こちらからPDF ]をダウンロードの上、プリントアウトして、譜尺を切り取って下記のように三味線の棹に貼って下さい。シールに印刷したものもありますので、ご希望の方はメール下さい。送料込み500円でおわけいたします。
1は、首のところになります、4と6が継ぎ目のところになるように棹に張り付けて下さい。
18が、下方の継ぎ目になります。
これで、完成です