小唄徒然草 31 芝洲好みの小唄 パート2

4、浦里(明烏夢泡雪)

河上溪介 詞  宮川吟柳 曲
本調子

堰(せ)けばなお せかるゝほどに 懐しく
飛び立つ思い 浦里(うらざと)の
心も知らで 心なき 肌も凍らむ 雪おろし

解釈と鑑賞

明烏花濡衣(あけがらすはなのぬれぎぬ)清元の外題「明烏夢泡雪(あけがらすゆめのあわゆき)」世話物 山名屋の傾城浦里と時次郎

5、影法師

土屋 健 詞  春日とよ稲 曲
三下り

約束の人は 来(き)もせで おぼろ月 隅田の川は 
もの思い川 大川端の 影法師 浮き寝の 鳥(とり)に
佃の空は 墨絵ぼかしの うすあかり

6、信濃屋(桂川)

伊東深水 詞  春日とよ 曲
本調子

信濃屋に 結ぶ帯やの 仇解けて
流す浮名も 娘気(むすめぎ)の
だだ一筋の 影法師 心細道(ほそみち)
三筋町(みすじみち)妻にも 名残 
押小路(おしこうじ)油小路(あぶらこうじ)の
思惑も 消えて いつしか桂川

解釈と鑑賞

徒然草 29 1、信濃屋(お半長右衛門)(春日とよ・曲)を参照