小唄徒然草 16
シリーズで発信している明治・大正に作曲された小唄(古曲)を発信してまいりましたが、今回の発信で、一応、古曲は一休みになります。
唄も糸も「いぶし銀」の芸で、素晴らしいと思われている方も多いのではないかと思います
特に、今回のシリーズでは、当時の名人達の演奏ですので、出来る限り、本手のみの演奏を多く発信しております。
指使い、微妙な間、ウミジの使い方などが聞こえてきて、三味線を弾くときに、参考になると思います。
小唄三味線の良いところは、同じ曲でも、弾く人によって、野暮な曲に聞こえる弾き手と、素敵に聞こえ、風景まで見えるような弾き手があり、奥が深い糸です。
唄は、もちろんですが、三味線も注意深く聴いてみてください。
他の人と違うような雰囲気の三味線が弾けるようになると思います。
では、明治・大正に作曲された曲(古曲)最終回の演奏をお聴きください。
夜桜や
竹に雀(品よく)
ぞめき
つれないと
涙かくして
梅が枝さん
浮世とは
浮気うぐいす
うがいのあと
うぐいすの
うそのかたまり
残る暑さ
柳橋から
ままならぬ
唄・春日とよ津満
糸・春日とよ晴
春日とよかよ
春日とよ艶
春日とよ五