小唄徒然草 番外 新派2

今日、発信するのは、新派です。
先日発信したのは、新派「明治一代女」でしたが今回は、新派「日本橋」です。

舞台動画

初春花形新派公演「日本橋」
https://www.facebook.com/mitsukoshi.theater.since1927/videos/357476898423496/

小唄 日本橋(上)

伊藤深水作・春日とよ曲

笛の音も 曇りがちなる弥生空
暗き思いに葛木が 断ち切る絆 川水へ 流す供養の雛祭り
つながる縁の西河岸は
春で朧で御縁日
御地蔵様の御利生が 
利いてお神酒の酔い心地
一石橋の建引きも
意地が命の左褄

小唄 日本橋(下)

伊藤深水作 春日とよ曲

淡雪の消えてはかなき春の宵
あかぬ別れも人の世の 宿命と知れど 口惜しく 思い乱れて狂う身も
形見の謎の人形を 抱いて寝る夜は明けやすく 泣けて涙の
花時雨 離れ離れのおしどりが
心の闇にふみ迷う
輪廻はつきぬ日本橋